令和四年 十一月 五日

School Letter 2022 11 05

秋も深まり 読書の秋 芸術の秋 勉学の秋 スポーツの秋

秋も深まり、木々の葉が見事に色づく錦秋の秋を迎えました。読書の秋、芸術の秋、勉学の秋、スポーツの秋と秋には様々な表現がありますが、子ども達は補習校で充実した日々を過ごしています。

本校の特色である図書の貸し出しが、10月より幼児部は毎週借りられるようになりました。保護者の利用もできるようになり大変嬉しく思います。図書委員の皆様には朝早くから図書の整理、貸し出し業務等を行っていただき、感謝いたします。子ども達が借りるやいなや、教室まで待てずに、廊下に座り込んで借りた本を読んでいる風景は私にとって驚きでした。指で文字を追いながら読んでいる子やマンガに夢中になっている子や絵を指さして隣の子と話している風景は、ほほ笑ましいものです。これから夜長の季節になりますので、是非、本を読んで日本語に触れてほしいと願っています。

現在も、まだ保護者が自由に校内に入ることはできません。保護者が入校できるのは、学校行事、父母の会活動、早退・中抜けのお迎えに制限しております。校内に入る際は、IDカードをお忘れなきようお願いいたします。

また、これから寒い季節を迎え、コロナだけでなく、インフルエンザ感染も心配されます。健康管理には十分お気をつけください。

図書の貸し出し
クラスのみんなが借りるまで待っています。

北古味可葉(きたこみ・かよう)さんの毛筆パフォーマンス

 10月8日に高知県在住の書道家、北古味可葉(きたこみ・かよう)さんが、昼休みに体育館で毛筆パフォーマンスを披露してくれました。9月にニューヨークで個展を開かれ、帰国前に「書道の楽しさや文字の面白さを体験していただけるなら」と言って、本校に来てくださいました。体育館に集まった幼児部から高等部までの全校児童生徒は、可葉さんのパフォーマンスをじっと見つめ、最初に筆が和紙に下ろされた時のぴしゃという音に「ウォー」と声が上がり、墨痕鮮やかに書かれていく文字を食い入るように見て、書き終わると自然と拍手が起きました。「感謝 ありがとうございます」「Japan日本 あいさつ 仲良し 頑張る」と大きな文字で2枚書いていただきました。「毎日、感謝してありがとうという気持ちを大切にしてほしい。皆さんが大切にしているあいさつや友達と仲良くすることや頑張る気持ちを書きました。」と話してくれました。終了後もこども達から質問があったり、大きな筆を触ってやりとりしたり、日本の書道文化に触れた貴重な経験をすることができました。

初等部6年生による紙芝居

 10月1日、初等部6年生の児童達が、休み時間に幼児部、年長そら組、にじ組を訪問しました。紙芝居を読んでくれたり、オセロをしてくれたり、普段先生が一緒にしてくれることを初等部6年生が「先生」「友達」になって遊んでくれました。園児達は、先輩の訪問に初めは、はにかんでいましたが、すぐに打ち解け、目を輝かせて一緒に遊んでいました。楽しい時間はあっという間に過ぎ、先輩達が戻る頃には、さみしそうな表情を浮かべ、次回また遊びに来てほしいと先輩達と約束をしていました。

紙芝居
初等部6年生が幼児部に読み聞かせ。

エネルギッシュな中高等部ミニ運動会

  10月15日に中高等部生徒達によるミニ運動会が秋晴れのもと実施されました。春の運動会では「縁の下の力持ち」で大運動会運営に携わってきた生徒達でしたが、今回は自分たちが主役になって「台風の目」「綱引き」「障害物競走」の3種目を行いました。運動会ですので、紅白2チームに分かれての対抗競技。真剣に、そして楽しそうに競技を行い、自然とこぼれる笑顔がグランドに広がっていました。ミニ運動会最終競技の「障害物競技」では、いくつかの障害を越えていくのですが、ゴール手前の“箸で大福まんじゅう運び”は、袋に入っているものを運ぶもので、生徒達は落とすまいと真剣な表情でゴールを目指していました。

初等部5・6年生・中高等部の授業参観・懇談会

10月22日、初等部5・6年生・中高等部の授業参観が行われました。コロナ禍のため各家庭一人の保護者が出席という制限がありましたが、多くの保護者の方々が参加され、子ども達の様子を参観していました。先生も子ども達も教室にたくさんのお父さんお母さんが入られて、いつもとは違った緊張感がありました。それでも担任の授業展開に元気に手をあげ、発表して、いつもより集中して授業に取り組んでいました。

参観を終えた保護者の皆様はクラス懇談会で、担任の先生から子ども達の様子を聞き、安心されたことと思います。クラス懇談会では、和やかにグループになって話し合われていたクラスもあり、保護者同士の情報交換も活発に行われていました。子育ての大変さに共感したり、新たな発見があったり、有意義な時間だったと思います。

初等部6年生の保護者の方々には、昼休みに、中等部進学説明会に参加していただきました。進学にあたり、中等部の先生から学習についての話しと、生徒会担当の先生から行事や生徒会活動の話がありました。また、午後に中等部の授業を参観していただきました。ご家庭でお子様とよく話しをされて、進学の準備をしていただきたいと思います。

初等部5・6年生・国際教室の毛筆体験

10月22日、初等部5・6年生・国際教室が北カフェテリアで毛筆体験を行いました。普段は鉛筆でノートに小さく文字を書くことに慣れている児童も、半紙一杯に大きく文字を書くことの難しさを体験。お手本を見ながら、筆のいれかた、とめ、はらい、はねといった筆遣いをそれぞれ練習し、その後20分ほどかけて清書の時間を設け、姿勢を正し、課題文字を書き上げました。

短い時間ではあっても、それぞれの児童が集中し書き上げた作品はどれも力作揃いでした。毛筆体験ボランティアに保護者の方が協力してくださり、円滑に準備、片付けができました。また、子ども達の活動を見守っていただき大変ありがとうございました。

今回の毛筆作品は、11月12日(土)と26日(土)にカフェテリアで初等部3・4年生の作品と一緒に展示されます。是非ご覧ください。

毛筆体験

幼児部キャンプごっこ

  10月15日、秋晴れのもと幼児部キャンプごっこが行われました。当日は、先生達の手作りのBBQグリル、自分たちで形取った魚釣り、クッキング(おままごと)、テント遊び、フラフープ遊びの5つのブースが用意されました。子ども達は思い思いのブースでキャンプごっこに興じていました。中でもテントは人気が高く、子ども達は中に入るやいなや興奮気味に飛び回っていて、担任の先生から「小さいテントの中で走り回るとどうなりますか?」と注意をうけていました。それでも普段室内での遊びとは違った屋外での「キャンプごっこ」に子ども達は大興奮でした。

初等部2・3年の先生方の校内授業研修

 10月8日に初等部2年生の校内授業研修、10月29日に初等部3年生の校内授業研修が行われました。今年は「主体的で対話的な深い学び」をテーマに、グループ学習を意識的に取り入れた授業展開をしました。初等部2年生算数ではおはじきを使って、かけ算へと展開していく授業を児童に考えさせて黒板を使って発表しました。国語の授業では、かえる君とがまがえる君の役割分担をして、気持ちを込めて音読しました。初等部3年生の国語では、「修飾語を使って書こう」という内容をグループ活動で児童が考え、発表する楽しい授業展開でした。

 児童が2~4人のグループになって話し合うと、いろんなアイディアが出てきて、こうかな、ああかなと話し合いが進みます。そして、グループで一つの作品や考えができあがり、それを発表して、クラス全員で聞いたり、張られたボードや模造紙を見合い、お互いに感想を言い合っていました。グループ活動の良さは、皆が参加しやすいことと他の考え方や表現を知ることができ、子ども達は学びを深める事ができます。今回の授業研修で、児童達がグループ学習活動に積極的に取り組む姿が見られました。今後、グループ活動を意識的に設定し、主体的で対話的な深い学びにつなげていきます。