令和四年 一月 八日

ことしは【とらどし】です。

ほしゅうじゅぎょうこうのみなさま、ことしもよろしくおねがいします。 

虎(とら)というと強(つよ)くて恐(おそ)ろしいかんじをうけます。しかし、「虎の子(こ)」ということばがあります。大切(たいせつ)にしていて手離(てばな)すことができないもの、守(まも)っているものを「虎の子」といいます。主(おも)にお金(かね)のことをさします。この言葉(ことば)は虎がその子をたいへん大切(たいせつ)に育(そだ)てることから使(つか)われるようになりました。

虎と同(おな)じねこ類(るい)、ライオンも子(こ)どもをだいじに育(そだ)てます。お父(とう)さんライオンは、いちばんちいさく、よわそうな子どもからじゅんばんにえさが食(た)べられるように、こどもたちをよく見(み)ているそうです。おおきな子がさきに食(た)べようとすると、お父さんライオンはしかるそうです。子どもへ向(む)ける愛情(あいじょう)の強(つよ)さをかんじます。強くてやさしいライオンさん。私(わたくし)たち人間(にんげん)も動物(どうぶつ)から学(まな)ぶことがありますね。みなさん色々(いろいろ)なことに興味(きょうみ)をもって今年(ことし)も学んでください。

前へ進む2022年にしましょう

みなさんと共に前(まえ)へ進(すす)んでいく2022年になるように、大木実(おおきみのる)さんの詩(し)を贈(おく)ります。

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 大木 実

少年(しょうねん)の日読(ひよ)んだ「家(いえ)なき子」の物語(ものがたり)の結(むす)びは、こういう言葉(ことば)で終(おわ)っている。    

――前(まえ)へ。                                   僕(ぼく)はこの言葉が好(す)きだ。

物語は終っても、僕らの人生(じんせい)は終らない。                                  

僕らの人生の不幸(ふこう)は終りがない。

希望(きぼう)を失(うしな)わず、つねに前へ進んでいく、物語のなかの少年(しょうねん)ルミよ。                           

僕はあの健気(けなげ)なルミが好きだ。

辛(つら)いこと、厭(いや)なこと、哀(かな)しことに、出会(であ)うたび、

僕は弱(よわ)い自分(じぶん)を励(はげ)ます。

――前へ。

大木実(1913~1996年)さんは東京生まれの詩人です。幼いころ実母を亡くし、その後関東大震災(1923年)では義母や兄弟を失いました。終戦後経済的にも苦労したようです。辛いことがあっても前へ進もうという、自分への励ましから生まれた詩が【前へ】だと思います。

大木さんの詩【おさなご】も私は大好きです。本屋の前を通ると「ごほん買ってね。」と子どもにいつも言われてしまい、毎回「あとで買ってあげようね。きょうはお金をもって来なかったから。」と応える詩です。あまり書くとネタバレになってしまうので、興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。貧しい中にも思いやりや優しさを感じる詩です。

12月11日 初等部2年3組国梧

2年生は漢字160字を学習します。1年生が80字なので、その2倍です。2年終了までに240字を学習することになります。これからの学習の基本となるので、ぜひ覚えてほしいと思いました。写真は「【原】の中に知っている字がありますか。」という先生の質問に【白】、【小】と1年生で学習した漢字が子供たちから出てきました。がんだれを見て、【一】とカタカナの【ノ】があるという意見も出て、よく気がつくし、覚えていると感心しました。漢字の中に知っている字があるかどうかは家庭でも楽しく復習することができそうです。例えば2年生で習う漢字【時】の中には知っている漢字はあるでしょうか。日本に居れば漢字の広告が目に触れることもありますが、ニュージャージーでは漢字に触れる機会が限られています。家庭でその機会を作って行きましょう。

中等部2年2組数学授業研修

11日は中高等部の授業研修があり、国語を教頭、数学を校長が参観しました。写真は中等部2年2組で証明問題に取り組んでいるところです。「平行四辺形の対角線は、それぞれの中点で交わる」ことをグループ活動で証明しました。証明の手順を考えて模造紙にまとめ、ホワイトボードに貼りだして、説明しているところです。

証明の手順をどのように文章化するのかをグループで話し合いました。発表も堂々として良かったです。人に伝えることで自分の理解も深まります。これからもグループ活動を積極的に取り入れてほしいと思いました。