学校長より

土曜日は日本の教育を quote-icon

ニュージャージー補習授業校

校長 小田切 利幸

本校の歴史

本校は1962年に日本クラブに開設した「日本語教室」を前身としています。その後、1980年に「ニューヨーク補習授業校」と改称、1992年にニュージャージー地区、ロングアイランド地区、ウエストチェスター地区の3つの補習授業校に分割され、1999年にニュージャージー地区に学校運営委員会を新設して独立運営が始まり、今日に至っています。

在籍・学級・教職員数

2024年度(4月)の在籍数は幼児部43名、初等部252名、中等部63名、高等部17名、国際学級13名、合計383名です。学級数は幼児部3、初等部14、 中等部4、 高等部2、 国際学級1の合計24学級です。教職員数は文部科学省派遣教員1名(校長)、 現地採用教員24名 、幼児部アシスタント3名、初等部1学年アシスタント3名、国際教室アシスタント1名、事務職員6名、 保健担当職員1名です。

学校の様子

本校はニュージャージー州のパラマス(Paramus)で土曜日に授業を行っています。

ニューヨーク、ニュージャージー近郊に住んでいる日本人及び日系人の子どもたちのために、日本の学習指導要領に準拠した国語、算数・数学、生活・社会科の授業を実施しています。土曜日に借用しているParamus Catholic High Schoolは、周囲を緑に囲まれ、リスやウサギ、野鳥などの動物やメープル、オークなどの樹木が生い茂る自然豊かな場所にあります。
 このように良好な教育環境の下、土曜日に教職員は笑顔で子どもたちを迎えています。子どもたち、教職員、双方からの「おはようございます」という元気な挨拶から一日の学習が始まります。平日現地校に通い英語で学習している子どもたちは、一週間ぶりに会う友達と授業を日本語で仲よく学んでいます。

行事では、日本と同じ体験をしてもらうために、入園・入学式、遠足、運動会、文化祭、毛筆体験、七夕飾り、新年の集い、ひな祭り、学習発表会、卒園・卒業式などを実施しています。

特に運動会は、子どもたち、保護者、教職員が一体となって創り、楽しむ一大イベントになっています。中高等部では、登山を通して仲間との絆を深め思い出作りとなる遠足(ベアマウンテン登山)を行っています。子どもたちは、このような授業や行事を通して、知・徳・体のバランスの取れた国際性豊かなグローバルな人材へと育っています。

本校の特色

本校は幼児部年中組から高等部2年生まで、幅広く教育を行っています。

また、初等部から高等部まで年齢の制限を受けることなく1つの学級として日本語や日本の文化を学ぶことができる国際学級を設置しています。「土曜日は日本の教育を」を大前提に、国語(日本語)と算数・数学、生活・社会科の学力向上を目指して教育に当たっています。そのため、校内では国際学級の子ども達を除き、英語の使用を禁止しています。

幼児部と初等部1年生は発達段階に考慮し、各学級に1名アシスタントを配置し、担任と2名体制で教育活動を行っています。

コロナ感染防止策など安全には十分に注意しながら、「主体的で対話的な深い学び」のために、お互いに学び合い、高めあうグループ学習を推進しています。

児童・生徒の日本語能力を高めるために、漢字確認テストを毎週実施しています。このように、土曜日に集中して日本語を学習する学校なので、宿題も多く出題しています。宿題の点検や漢字の習熟など、『家庭は第2の学級。保護者は第2の担任。』として子どもたちの学習を支えてくださるようにお願いをしています。

学校概要

学校の歴史
1962年 日本クラブに「日本語教室」として開設。
1968年 第1回卒業証書授与式を挙式。
1975年 ニューヨーク教育審議会が発足。ニューヨーク州教育局から学校法人として認可される。
1980年 ニューヨーク補習授業校と改称。
1990年 国際学級を開設。
1992年 ニュージャージー補習授業校、ロングアイランド補習授業校、ウェストチェスター補習授業校の3校に分割。
1997年 ニュージャージー補習授業校の3つの地区校をパラマスのカソリックハイスクールに統合。
1998年 ニュージャージー地区に「学校運営委員会」を新設し、ニューヨーク地区から分離独立することが決定。
1999年 ニュージャージー学校運営委員会による独立運営が始まる。
学校運営組織
設置者 ニューヨーク日本人教育審議会
運営団体 ニュージャージー学校運営委員会
事務所所在地
住所 619 East Palisade Avenue, Suite 1, 2nd Floor, Englewood Cliffs, New Jersey 07632
TEL 201-585-0555
FAX 201-585-1981
定員
幼児部 80
初等部 400
中等部 125
高等部 50
職員
事務 7
教職員 39