令和五年 十月 七日
読書の秋
10月から後期が始まりました。4月から始まった学年も半分が過ぎて、折り返し地点にきました。補習校の授業にも友達にも慣れて、学習や活動に力が入ってきていることと思います。秋は、「スポーツの秋」「食欲の秋」「芸術の秋」等と言われますが、皆さんの秋はどんな秋ですか。最近読んで感動した小説、原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」から心に残った一節を紹介します。
困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
三時間後の君、涙がとまっている。 二十四時間後の君、涙は乾いている。
二日後の君、顔を上げている。 三日後の君、歩き出している。
どうだい?そんなに難しいことじゃないだろ?だって人間は、そういうふうにできているんだ。
止まらない涙はない。乾かない涙もない。顔は下ばかり向いているわけにもいかない。歩き出すために足があるんだよ。
読書は世界を広げてくれます。また考えを深めてくれます。読書の秋、夜の時間が長くなるこの時期、補習校の図書室や公立図書館から本を借りて、本に向き合う時間を楽しみましょう。
夏休み作品展
9月9日に夏休み作品展が南カフェテリアで行われました。今年も、工作、レゴ、絵画に書道、興味関心のある歴史や出来事の考察と多くのアイディア作品が勢揃いでした。多くの児童・生徒が足を運び、それぞれの想いの溢れる作品の前で「すごーい‼️」「かっこいい‼️」「どうやって作ったのかな?」等々、友達と感想を述べ合っていました。午後からは保護者の方々が鑑賞に訪れ、出来上がった作品を楽しそうに覗き込んでいました。作品は、父母の会からの景品と共に下校時に返却され、景品に子ども達は大喜び。作品展を準備、運営して頂いた行事委員の皆様に感謝いたします。
幼児部親子遠足
9月16日に幼児部秋の行事、「親子遠足」がVan Saun Park で行われました。当日の朝は少し肌寒いかと思われましたが、幼児部の子ども達の熱気が勝ったのか太陽が顔をのぞかせはじめ、気持ちのいい親子遠足日和となりました。
子ども達は、保護者の方々と一緒にVan Saun Parkへ集合。保護者と手をつなぎながら楽しそうに集合場所へ歩く姿にほのぼのと温かい気持ちに。出席確認の点呼後、早速競技に移りました。秋の遠足は競技内容が充実していて、かけっこ玉入れ、ダンス、パラバルーン、ボール運び、かけっこジャンプ、保護者競技フラフープ抜け、園児の綱引き、保護者対抗綱引きと盛りだくさん。特に子ども達同士の綱引き後に行われる保護者対抗の綱引きは、手に汗握る熱戦でした。遠足が終わる時に集合した保護者からは「本当に楽しかったです。クラスみんなでやるというのがいいですね。」「保護者競技に思わず力が入ってしまいましたよ、楽しかったです。」「普段、家では見られない子どもの様子を見られた。」等々、子ども達と過ごした秋のひとときを笑顔で振り返っていました。
幼児部秋祭り
9月23日に幼児部の子ども達が集まって秋祭りを行いました。この行事は、神輿担ぎとソーラン節を披露する第1部と、縁日ごっことして4つのブース(ヨーヨーすくい、的当て、お化けトンネル、金魚すくい)をまわる第2部の2部構成。
第1部は、年中児が「わっしょい、わっしょい‼」と威勢のいい掛け声がホールに響く中、年長児は「招き猫」を模した神輿を担ぎ、笑顔でホールを練り歩いていました。年長組恒例のダンス「ソーラン節」は、勇壮な馴染みのある音楽に合わせ体全体で踊っていました。年長児がみんなで踊ると音楽同様、勇壮感がカメラ越しに伝わってきました。
昼食後には第2部の縁日ごっこ。色とりどりの甚平や浴衣を着た子ども達は、年長児が年中児をサポートしながら3、4人のグループに分かれてそれぞれのブースを回ります。それぞれの教室を縁日のブースに仕立て回るのですが、グループからはぐれてしまう子、グループを引っ張っていく子、次に向かうブースを確認し合う子等々、各々がグループ活動を楽しんでいました。終了後、子ども達はそれぞれのブースを回った証として、カードに貼られた4つのシールを眺めながら満足そうな表情。あいにく外は雨が降っていて肌寒い日でしたが、幼児部の教室は、熱気と楽しさで満たされていました。
初等部3・5・6年生、中等部1年生の授業研修
9月2日に初等部3年生、9月9日に初等部5年生、9月23日に初等部6年生と中等部1年生の授業研修が行われました。
3年生は、国語「山小屋で三日間をすごすなら」、算数「大きな数の大きさを比べよう」、社会「お店ではたらく人」、5年生は国語「かたたちの花」「新聞を読もう」、6年生は国語「やまなし」、中1は数学「比例のグラフ」の単元を各先生方が授業を行いました。校長とお隣のクラスの先生が参観し、放課後に先生方で振り返り、改善点などの協議を行いました。子どもの自主性をどう引き出すか、考える時間をどう設定するか、発表形式をどうするかなど、様々な工夫を凝らした授業をお互いに参観し、上手な手法を学びあったり、失敗例や成功例から学んだりして、先生方の深い学びの研修となりました。これまで力を入れてきた「グループ学習」が子どもの自主性を育てる手応えを感じるとともに、更なる課題も見えてきていて、先生方は授業改善に取り組んでいます。
宿題クラブ
9月23日の放課後にカフェテリアで宿題クラブがスタート。補習校で出される宿題に悩む児童・生徒が、「土曜日のうちに宿題を少しでもやれたら金曜日の夜に苦しまなくていいな」との声を受け、高等部の生徒をチューター役にして、初中等部の児童生徒の宿題を見てもらう時間と場所を設定できないかと父母の会を中心に昨年度より検討を重ね、放課後のクラブ活動として実現しました。チューター希望の高校生には、校長が一人ずつ志望動機を聞く面談を実施し、ボランティアをするに当たっての注意事項を徹底しました。志望動機では「自分が初等部の時、宿題で苦労したので、後輩達に自分ができることをしてあげたい」との思いが多く聞かれました。当日は、50人ほどの児童・生徒が参加。学年別にグループに分かれ、高校生18人がチューター役を務めました。初・中等部の児童生徒達は、友達と一緒に1時間にわたって、そばにいるチューター役の先輩に質問しながら、もらったばかりの宿題に取り組み、やり終えた児童も。 参加した児童の声「宿題、すっごく楽しかった!これ来週もあるの?」、高校生ボランティアの声「かわいいのでこっちが癒された!」、保護者の声「今までは宿題をイヤイヤやっている感じでしたが、"宿題やるのが楽しかった"なんて補習校入学以来一度も聞いたことありません。びっくりです。」等と三者三様の感想でした。何より教えているときの高校生の眼差しは真剣で優しさに満ちていました。宿題クラブを推進してくださった保護者の皆様、大変ありがとうございます。
幼児部 芸術の秋
9月30日に幼児部では芸術の秋にちなんで、年中年長の子ども達みんなで大きな紙に絵を描きました。4つのテーマ「まち」「うみ」「そら」「やま」をそれぞれの紙ごとに設け、子ども達はそのテーマに沿って思い思いにイマジネーションをふくらませながら絵を描きました。
「うみ」のキャンバスが1番人気で、最初に紙一杯に絵が埋まっていき、次に「そら」では綺麗な虹が何本もかけられていました。「まち」には、多くの車と建物が溢れていて、「やま」にはたくさんのクリスマスツリーが飾られていました。
どのキャンバスにも子ども達の思い描く楽しそうな絵があふれていました。是非ご家庭でどんな絵を描いたのか家族団らんのトピックにしていただければ幸いです。